彼女らはアナログを愛しすぎている
彼女らはアナログを愛しすぎている。
これだけ聞いても何の事か分からないだろう。私も多分この法人にいなければ分からないと思う。彼女ら・・・妊婦先輩とGodiva先輩はアナログが大好きだ。この令和という時代にここまでアナログな仕事が出来るものかと感心さえするくらいに。
アナログ1:利用者に配る献立表
利用者さんに毎週献立表を配っている。Excelで作成されるそれには献立名のみ記載されており、利用者さんが読めるようにふりがなをふらなければならない。
ふりがなをふったのち、季節に合わせたイラストを貼り、可愛く仕上げる。
その作業が全てアナログなのだ。
せっかくExcelで表を作るのだからふりがなもExcelにふらせればいい。普通であればそう思うだろう。イラストだって、フリー素材を貼ればすぐに終わる。なのに・・・なのに・・・!!
ふりがなは手書きで書き、イラストはカットイラスト本をコピーし、クーピーで塗る。それをのりで貼る。
そんなやり方をほんの2年前までしていた。
怖い。カットイラスト本はそれなりの厚みだからコピーの際にどうしても影が映る。どうしようもない事なのに影が出来るのは許せないらしく、それだけで酷く怒られたものだ。また、あえて白にしているのに、白のままも怒る。(例えばおばけとか、かき氷とか)
おばけはまだしも、白くないかき氷とかやばくないか。インスタ映えする店に行きすぎ案件だろ。
利用者さんはこれが好きだからと言い張り、手書きで文字を書き、色を塗る日々・・・。Godiva先輩なんか、色塗りで一日終わっていたぞ。仕事が遅いとか以前に動作が遅いんだよ、彼女らは。
アナログ2:発注
通常の献立で使用する食材の発注は給食アプリが勝手に集計してくれたものを発注する。しかし、調味料などの常に一定数在庫にしておくものは別で発注を送っている。(追加発注と呼ぶ)
その追加発注の送り方、管理の仕方が、アナログなのだ。(というか非効率)
まず基本電話発注。次点でたまにFAX。発注をかけたか確認する為の媒体がノート。
ノートに発注したもの、発注日、納品指定日、発注をかけた人を記載する。電話発注の際ならまだしも、FAXを送った際にもわざわざノートに書き直すのだ。
・・・・阿呆ではないか??
FAXで送ったなら発注したもの、発注日、納品指定日・・・全て書いてある。これをそのままファイリングしておけばもうそれだけで業務が一つ減る。
発注した人こそ分からないが、本来発注した人など分からなくて問題ない。だって彼女らがそれをするのは何かあった時の犯人捜しの為なのだから。
・・・・長くなるので一旦これくらいにしておこう。
まだまだアナログエピソードはある。宝の山なのだ。我が法人栄養士室は。
全てを語り切る自信、なくなってきたなぁ・・・。